【まとめ記事】明石海峡周辺オフショアジギング 海域・タックル紹介
こんにちは。Lalandi 14世です。
本ブログ「釣りに出かけておりまして」をご覧くださり、ありがとうございます。
今回は、僕が通っている明石海峡周辺での青物オフショアジギングについて、海域とタックルを大雑把に紹介します。
1.対象海域と本ブログの目的
このブログで対象としている海域は大雑把に
B.明石海峡大橋近傍
C.大阪湾方面(明石海峡大橋より東側)
になります。
なお、A,B,Cのアルファベットの場所ピンポイントには意味はなく、明石海峡大橋より西側、近傍、東側と大雑把に分けているだけです。(当然ながら、超ピンポイントのポイント紹介ではありません。)
そしてこのブログは
「出船したはいいけどこの道具じゃ釣りになんねーわ!!」
といった、悲惨な状態を避けることをまずは目標に、そのうえでバカ当たりはしないかもだけど、かといって大ゴケもしない無難なタックルをアマチュア目線で紹介することを目的としています。
僕は当然ながらだいたい本記事のとおりのタックルで釣行しています。釣行結果については本ブログの「釣行日記」のカテゴリーをご覧ください。
↓釣行日記はこちら
fishing-lalandi-14.hatenablog.com
2.対象魚
明石海峡の青物ジギングで狙えるお魚達を紹介します。
ブリ族(ブリ・メジロ・ハマチ):メインターゲットです。釣れる魚の9割が彼らです。特にハマチ(60cm未満)は非常にたくさんいます。でも大きいサイズ(70cm以上のメジロ・ブリ)が船中入れ食いになるほどいっぱいいるかというと、、、そうでもないです。
特にブリ級は「貴重な一匹」です。デカい魚はバラすと次がありませんので、掛けたらぜひ大切にやり取りしてください。
サワラ族(サワラ・サゴシ):たくさんいます。(たぶん明石に限った話ではないですが)釣れるときは釣れますが、船中一匹も釣れないこともある自由人です。
サバ:ブリ族に混じって時々釣れます。
太刀魚:専門に狙わなくても、青物ジギングをしている最中に時々釣れます。
鯛:明石と言えば鯛!!鯛ラバじゃなくても、青物ジギングをしている最中でも時々釣れます。
カンパチ族(カンパチ・シオ):あんまりいません。釣れてもシオ級です。
ヒラマサ族:いません。釣れているところを見たことも聞いたこともありません。
根魚:狙ってないだけかもしれませんが、青物ジギング中に釣れることはあんまりありません。
以上総括すると青物ジギングであれば「釣れる魚は最大でブリ」です。
3.海域全体の特徴
①穏やか
本州、四国、淡路島に囲まれる海域なので、総じて穏やかです。風が強くても外洋に比べれば穏やかなので、出船率は高いです。
ただし、そうはいっても荒れるときは荒れるので、波風強いときは、船酔い対策とか、水しぶき対策(カッパ)とか、装備と心づもりを万全にしてください。
②潮が早い
明石海峡では(その瞬間にその場所で釣りをするかは別として)速い時は6ノット(約3m/s)を超える速度で潮が流れます。
万一落水した場合、人が泳げるような潮流ではありません。法的義務かどうかという問題ではなく、自分の身を守るために(極端に言えば生きて帰るために)、救命具は必ず付けましょう。
③水深は浅め
港からすぐ近く、陸に近い海域なので、水深70mくらいまでの浅めのポイントが多いです。
④船がいっぱい
明石海峡は瀬戸内海への出入口、海上交通の要であり、かつ神戸、大阪と日本屈指の人口密集地の目前に広がる豊かな漁場なので、とにかく船が多いです。フェリー、ばら積み船、護衛艦、お金持ちのクルーザー、漁船、そしてたくさんの遊漁船と、狭い海域に多くの船が航行するので、たとえべた凪でも他の船の引き波で不意に船が揺れます。
特に自分がいる舷と反対側からの引き波は気づきにくいので、どんなにべた凪でも、船は揺れるものだと思って常に気を付けていてください。
⑤人が多め
海上で見る限り、全体的に船一隻あたりのお客様の人数が多め(隣の方との間隔が狭め)だと思います。
あんまり魚を走らせるとおまつりが多発するので、ある程度の強引さ(?)が必要かと思います。
ブリ族であれば
60cm以下(ハマチサイズ):基本ごり巻。ドラグが出ても一瞬「チリッ」と出るくらいまで。入れ食いで一本釣り状態になればタモも使わずぶっこ抜き。小さめの魚で「ウォー!!よく引きますねー!!」と言いながらドラグを出せるのは釣り番組くらいで、現実の乗り合い船ではそんな余裕はほぼありません。
70cm以下(小さめのメジロ):「チリチリッ」とドラグが出るくらい。
70cm以上:あんまり数はかからないので、魚が走ったらとドラグを出して焦らずファイト
くらいの感じでしょうか。
4.個別の海域
以降、先ほどの図に沿って紹介してきます。
A.播磨灘方面(明石海峡大橋より西側)
水深:15~50m
潮流:~3ノット
「東の遠くのほうに明石海峡大橋が見えるわー」って距離感の海域です。
最深部では100m近くあるらしいですが、ジギングでは水深15m~50mくらいのポイントが多く、基本浅めです。
根掛かりは海域全体ではそこまで多くはないですが、根がかる時は根がかります。
たくさん釣れるハマチに混じって、ブリ級もきちんと釣れますので油断大敵です。
B.明石海峡大橋近傍
水深:30~60m
潮流:~5ノット
ジグ:200~350g
「明石海峡大橋近っか!デッカ!!」て感じの海域です。
明石海峡の代名詞的な海域だと思います。ハマチ級からブリ級まで、魚がたくさんいます。
とにかく潮が早く、4ノット(約2m/s)くらいは「平常時」です。
海底の起伏が激しいです。遊漁船によっては船を流しながら「45,44,43・・・・」とアナウンスがあると思いますが、何かのカウントダウンではありません。その時の水深です。場所によってはその一流しで水深が60mから30mくらいまで一気に駆け上がります。
自分が約2m/s近い速さで流されている状態で駆け上がりを攻めるので、着底を見逃すと一発で根がります。ジグを投入するときは今生の別れを覚悟し、根がからずその一流しを終えた時はジグとの再会に感動します。(マジです。)
また、潮が早かったり海底が複雑だったりで、だいたいいつも波がざぶざぶです。
「波がザップンザップンのなか激流に乗って崖みたいな底を攻めていく」という非常に楽しい釣りが出来るので、どんな小さな魚でも「こんなところで魚かけれた俺すげー」って自分に酔えます。
C:大阪湾方面(明石海峡大橋より東側)
水深:30~60m
潮流:~4ノット
「西の遠くのほうに明石海峡大橋が見えるわー」って距離感の海域です。
ジギングで行くポイントとしてはだいたい水深30~60mくらいが多いと思います。海底の起伏もそれほど激しいわけではなく、B:明石海峡大橋近傍に比べれば、根掛かりは少ないです
ハマチ級からブリ級まで可能性があります。個人的にはほかの海域よりサワラや太刀魚がよく釣れる印象があります。
5.タックル紹介
ここでアマチュア目線でのタックル紹介に移ります。
アマチュアであれば
1.プロと違って釣行自体の回数が少ない(釣行に行くその日は、ある意味特別な一日)
2.釣行自体は仕事ではなく娯楽である
3.それゆえに、(釣果以前の条件として)釣りそのものを快適に楽しみたい
という意識、感覚は、多くの方に共感頂けると思います。
その前提の上で、冒頭に記載したように、バカあたりしなけど、大外れもしない無難なタックルを紹介します。 当然ながら、僕が実際に使っているタックルもこの記事に沿ったものです。
↓タックルの感想・評価はこちら
fishing-lalandi-14.hatenablog.com
①1セット持っていくならベイト
播磨灘方面の浅いポイントではスピニングでチョイ投げ→斜め引きが出来たほうが確かに便利ではありますが、明石海峡周辺全体として、
・基本的に早い潮の中で底を取ることがなにより重要(魚は基本底にいる)
・一回の流しで何回か底を取り直してもラインを立てて棚を刻めたほうが有利
・わりとフォールでヒットする
ということが多いので、1セット持っていくならベイトです。
スピニングでは釣りにならない状況は多々ありますが、ベイトで釣りにならないことはありません。「ベイトは絶対必要、スピニングはあれば便利」くらいに思ってください。
②ラインの太さはハマチがごり巻が出来る程度で
60cmまで魚をごり巻で寄せられて、タモを使わずブッコ抜ける強さがあれば、後はお好みかと思います。細めのライン、太めのラインのデメリットを挙げれば以下のような感じでしょうか。
細めのライン:「ハマチサイズ」とっても、4ノットで流れる潮の中でスレ掛かりされると結構重たいので、ある程度ドラグを掛けられないと魚が上がってきません。また、どんなに気を付けても、お祭りや、魚がヒットした際に横の方とラインがクロスすることは起こりますので、細過ぎると傷ついた部分から切れます。
太めのライン:よくも悪くも切れにくいので、ジグが根掛った際に船の下側(自分の足元のほう)に竿が曲がっていくような状況になった場合は、竿を折らないようにご注意ください。
根掛ってラインが切れない時に、指や腕に巻き付けたら絶対ダメです。船はどんどん流れるのでラインが体に食い込んで大変なことになります。
一個人としては、デカイ魚でも安心感があり、根掛かりした時はほどほどで切れてくれるPE2号が今のところ標準です。僕はアマチュアですから、私生活や仕事の合間を縫っての釣行となると、オフショアジギングは1月あたり2回がほぼ限界です。絶対的な釣行回数が少ないうえに、でかい魚(ブリ)が掛かる可能性がめちゃくちゃ高いわけではないので、「デカイ魚を掛けらえるのは1年で1回かもしれない。その時は絶対に絶対に取りたい」という気持ちから、ラインは強めです。「逃がした魚は大きい」はこの世の真理の一つです。
③リールはラインを200mは巻けるサイズで
明石海峡全体として比較的浅いので、使われるラインを200m巻ければ一日釣りは継続できると思います。(水深60m位として200mのラインがあれば2回高切れしたとしてもなんとか足りる計算です。)ただ、深いところでは水深100mはありますので、ラインを300m巻いてあるとなお安心です。
④ギアはハイギアがおすすめ
ギア比については、ノーマル(パワーギア)でもハイギアでも釣りはできますし、きっと魚も釣れるのでお好きなほうで構わないと思います。
ただ、特にこだわりがない方は、個人的にはハイギアをお勧めします。
先ほどのとおり明石であればPE2号を300m巻ければサイズとしては十分なので、以下ご紹介するリールであれば、きっと下巻きを巻く余裕があるはずです。まずハイギアを買っておいて、糸巻量が多すぎる(ハンドル一回転あたりの巻上量が多い)場合は、下巻きを減らして、スプールが痩せた状態にしてハンドル一回転あたりの巻上量を減らしてみてください。
⑤ハンドルの右向き・左向き
ハンドルの向き(右にハンドルがあるか、または左か)はどちらでも結構です。ご自分が使いやすいほうをお選びください。ただ、右でも左でもどちらでも構わない方は、ベイトに限れば「右」をお勧めします。ベイトリールのモデルによっては右ハンドルしか存在しないものがあることと、右のほうが使っている人が多く流通量が多いので、「手放す時売りやすく、中古でも探しやすい」です。私は右利きでスピニングは左、ベイトは右です。ロッドを持つ手がスピニングとベイトで逆なので、「スピニングでしゃくるのに疲れたらベイトに持ち替えてしゃくる腕を交代する」といったことができて、体力的に楽です。
・ベイトの場合
シマノを例に紹介しますが、「シマノがいい」という意味ではなく、今使っているリールがシマノなので、ダイワがよくわからないだけです。お好きなメーカで構いません。
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・スピニングの場合
「1セット持っていくならベイト」と紹介しましたが、スピニングも紹介します。
シマノ/ツインパワーSW 5000HG/6000HG
シマノ/ステラSW 5000HG/6000HG
【大き目】
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僕が明石でジギングをする場合、リールの大きさについては、ベイトは1500HG と2000HG、スピニングは8000HGを使っています。もともと僕は明石用にタックルを最適化しているわけではなく、全国だいたいどこでも使える大きさのリールを用意して、それをたまたま明石で頻繁に使っているだけなので、明石用としてはサイズは大きめです。
⑥ロッドについて
ジグwt180gくらいの硬さで
350gのジグまで使う海域ではありますが(後述)、ジグwtが最大160gくらいのロッドであれば、A~Cどの海域でも無難に対応できます。※350g程度のジグを使うとはいえ、あくまで水深は浅く、かかる魚もめちゃくちゃ大きいわけではないので、ジグwtが最大350gくらいの離島遠征で使うようなロッドは使いにくいと思います。
また、波で船が上下する場合は、竿を常に曲げておかないとよくバレるので、ハマチくらいでもそこそこ曲がる竿が無難です。
※確かにB.明石海峡大橋近傍はこれより硬い竿(ジグwtが最大200gくらい)があったほうが使いやすいし快適ですが、これを言い出すと「道具はたくさんあるに越したことはない」といった、ある意味当たり前な方向に話が向かってしまうので、ここでは触れません。
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・スピニングの場合
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⑦ジグについて
遊漁船によっては、出船確認の電話をする際、向かう海域やジグの重さを教えてくれることもあると思いますが、その日の状況によっては予定外のポイントに行くこともあります。
出船してしまえば持っている道具で一日なんとかするしかありませんから、ジグの重さだけは幅広く持っていくことを強く推奨します。
ジグの形
「一日釣りを継続する」ということに第一に置けば、底どりが早いジグを持っていったほうがいいと思います。
個人的によく使うジグのタイプを紹介します。
・フランクフルト半分型(仮称)
フランクルトを縦に半分に切ったような形(片面が丸っこくて、もう片面が平べったい形)のタイプ。何か一種類持ち込むならこのタイプがお勧めです。潮の速さやベイトの種類に寄らず、どんな状況でも割と平均的にいい仕事してくれます。
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・サンマ型(仮称)
よく言う「ロングジグ」です。小っちゃい太刀魚がエサになっている、良く言う「太刀パターン」ではシルバー色のロングジグばっかり使いますが、太刀パターンでなくとも通年使えます。
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・棒型(仮称)
鉛筆みたいな形のジグです。潮がとんでもなく早く、しかもきっつい二枚潮の時など「とりあえず底さえ取ればいい」という状況に便利です。
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・普通のジグ型(仮称)
何をもって普通というかが難しいですが、形がなんとなく魚ぽくて、長くも極端に平べったくもないジグ
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【余談】
平べったくてひらひら落ちるジグ(葉っぱみたいなジグ)しか持ってないと、ちょっとしんどいと思います。
葉っぱみたいなジグは、どうしても潮に流れてしまい着底がわかりにくかったり、おまつりの一因にもなりますので、底どりが早い(少なくとも遅くはない)ジグも持っておたほうがいいです。
ジグの色
「この色が釣れるに違いない!!」と信じれる色が一番です。一個人としては、通年シルバーが中心で、7割シルバー、2割ピンク、残り1割アカキンといった感じです。
考え方は人それぞれですが、前述の重さのバリエーションは絶対必要で、簡単に言いますがこの重さのバリエーションだけでも120g~350gまでありますから、ほぼそのジグの重さの種類全部を持っていくことになります。
ここに形のバリエーションも加えると結構な物量になり、さらに色までそろえると、持っていくジグの数と重さがとんでもないことになるので、一個人としては色の種類はあんまり増やしていません。
フックについて
フックは基本フロントだけ
基本根がかることが多いので、フックはフロントだけに付けることが多いです。特に明石海峡大橋近傍はリアフックを付けると根掛かりばっかりで、釣りしている時間よりリーダーを結ぶ時間のほうが長くなるので止めておいたほうがいいです。船長からリアフックを外すよう指示を貰うことも多いと思います。
とりあえずフロントだけで試しておいて、必要に応じでリアフックを追加する感じです。
5.最後に
この記事を書いている2020年09月時点で、明石海峡でのジギングは約30回ほど挑戦しています。僕はこの記事に書いたようなタックルで毎回釣行しており、それで困っているわけでもなく、それなりにお魚を釣らせてもらっています。(ほぼ船長のおかげですが!!)
しかし、魚が釣れているといってもあくまで「このタックルで釣れる魚を釣って、それを釣果と呼んでいる」だけで、本記事と違う考え方でタックルを選ばれて、たくさん魚を釣られている方も当然いらっしゃいます。
この記事は、例えば遠方から明石海峡へ初めていらっしゃる方や、これから明石海峡のジギングを始められる方が初めてタックルを選ばれることを念頭に、大当たりせずともかといって大外れもしない、料理でいうカレーのような無難なタックルをご紹介することを目標にしています。
せっかく時間もお金も使って釣行される際に、少しでもお役に立てば幸いです。
お読みいただきありがとうございました(^ ^)
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